令和6年度 あおもり創造学

令和6年度 あおもり創造学

1学年女子が「あおもり創造学」探究学習の成果を発表しました! 探究テーマ「ABITANiAジャージーファームの誘客促進を目指して」

第2回西北地区高校生「みらいを創る」探究活動合同発表会
 令和7年1月22日

 西北地区の7つの高校の「総合的な探究の時間(あおもり創造学)」や「課題研究」等で行われている特色ある研究の成果をオルテンシア(五所川原市)で発表しました。

 
「あおもり創造学」による魅力発信地域課題プログラム成果発表会
 令和7年2月5日

 青森県内の45校の高校生が一堂に会し、「あおもり創造学」の活動について、ホテル青森(青森市)でも発表しました。

 

鰺ヶ沢町 未来への提案プレゼンテーション令和6年11月5日(火)

 1・2年の「総合的な探究の時間」で鰺ヶ沢町の課題を発見し、その解決策を考えた提案を鰺ヶ沢町役場の職員の皆様をはじめとした関係機関に行いました。鰺ヶ沢町の基幹産業である漁業や畜産業等に関する課題解決に向けた提案を7人の生徒が代表して行いました。提案に関する感想や意見を、事業所等の皆様からいただくとともに、鰺ヶ沢町教育委員会教育長 阿彦正弘様より全体講評を聞き、発表した生徒は、課題解決策を更に深堀りするための手立てを見いだそうとしていました。探究学習を通して、生徒は地域の魅力を持続可能なものにするためには、若い世代が自分事として課題を捉え、実現可能な解決策を考えていく必要があると実感していました。
【発表テーマ】
提案① 釣りを楽しめる鰺ヶ沢漁港
提案② 養殖した魚に関心を!
提案③ 畜産に対するマイナスイメージを払拭して人手不足を解消する
提案④ 漁師のイメージアップを目指して
提案⑤ 保育士を増やすには??
提案⑥ ABITANiAの魅力発信で町をにぎやかに
提案⑦ イトウ・アユの知名度を向上させるためには

 

鰺ヶ沢町 未来への提案プレゼンテーション校内発表会 令和6年9月24日(火)・10月1日(火)

 1・2年の「総合的な探究の時間」において、4月から鰺ヶ沢町の課題を発見し、その解決策を考えた提案を校内で発表しました。発表した内容に関する教員や生徒からのアドバイスをもとに、課題解決策のブラッシュアップを図りました。『あおもり創造学』を通して、 2学年は地域の課題を把握しながら今後の自分の生き方・在り方を考えるきっかけをつかみ、 1学年は次年度の「総合的な探究の時間」につなげるための基盤を構築することができました。

 

あおもり創造学「総合的な探究の時間」鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ 魅力・課題発見発表会 令和6年7月9日

 

・発表した時、真剣に聞いてくれ、長谷川自然牧場の課題について考えてくれたので嬉しかった。(1年男子)
・各産業の課題や共通する鰺ヶ沢町全体の課題を発表を通して知ることができた。(1年男子)
・初めての発表で緊張しましたが、同じグループの人たちと協力して発表できました。他の班の発表も聞いて、自分が行けなかった産業の魅力や課題を知ることができて参考になりました。(1年女子)

1学年「総合的な探究の時間」鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ 分野別インタビュー調査 令和6年6月11日

① 長谷川自然牧場

【生徒の感想】
・課題として人手不足や餌であるじゃがいもを安定的に確保することが挙げられていて、豚はじゃがいもを食べることを初めて知りました。豚や鶏を自然のまま育てることで、肉や卵の味や成分がよくなることも分かりました。
                             (1年男子)
・卵の価格はこの辺りだと1個60円程度ですが、東京で販売すると200円まで上昇する事を初めて知り、卵の栄養価の高さを評価されると、倍以上の値段で販売できることを知り驚きました。(1年男子)
・豚肉は柔らかく甘みがありとても美味しかったです。ご飯までいただきありがとうございました。(1年男子)
 
② イトウ・金アユ養殖施設
【生徒の感想】
・養殖されているアユの稚魚の数がとても多く、イトウは想像以上に大きくて驚きました。(1年女子)
・イトウは20年以上生きる長寿の魚である反面、アユは1年しか生きられないということを初めて知りました。(1年男子)
・イトウは冷たい水でしか生育できないため水の温度管理が重要で沢水を提供できる鰺ヶ沢町が適していることを初めて知りました。(1年女子)
・日本では、鰺ヶ沢町の養殖施設と北海道でしか獲れない幻の魚であることを初めて知り、もっと量を増やして、絶滅させてはならないと思いました。
                             (1年男子)
 
 ③ 社会福祉法人 つくし会
【生徒の感想】
・高齢者と会話する際は、意図的に頭を使うような質問をしていることを知り驚きました。また、施設で働く方も高齢化しており、若者に介護に興味を持ってもらうことが求められていることを知りました。(1年女子)
・将来保育士を目指している私にとって、保育士のやりがいや子どもとの接し方など聞いたり、子どもたちと交流する経験はとても貴重でした。(1年女子)
 
④ お食事処 汐風
【生徒の感想】
・汐風様が試食させて下さったヒラメのヅケ丼は、弾力があり特製醤油との相性が抜群でした。イトウは脂がのっていて口の中でとろけました。ヒラメのヅケ丼を初めて食べましたが、ファンになってしまいました。次は家族で訪れたいです。(1年男子)
・SNSが普及していることで、お客様が投稿した写真を見て来店されるお客様が増えていることや、台湾人やアメリカ人もヒラメのヅケ丼を食べにくることを知り驚きました。(1年男子)
・ヒラメは鯵ヶ沢で一年中穫れる魚であるため、汐風さんのヒラメのヅケ丼をもっと多くの人に食べてもらえるような対応策を考えてみたいです。(1年男子)

1学年「総合的な探究の時間」鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ 畜産・農業体験 令和6年5月21日

 鰺ヶ沢町の基幹産業である畜産業では乳牛への餌やり体験、農業では鰺ヶ沢町の特産品であるアスパラガスの収穫体験とそれぞれの分野のインタビュー調査等を実施し、その魅力や課題を発見しました。

① ABITANiAジャージーファーム 牛への餌やり体験

【生徒の感想】
・飼育している牛の数が多くて驚きました。牛が毎日食べる餌の量が多く、近年の餌代の高騰が経営を圧迫している事を初めて知りました。(1年女子)
・テレビで見たことはありましたが、初めて防護服を身に付け完全防備で牛舎に入りました。牛が感染しないよう衛生管理を徹底していることを体験を通して実感しました。(1年男子)

 

② 川田農園 アスパラガス収穫体験

【生徒の感想】
・アスパラガスを栽培するのに、川田さんが水の管理や籾殻を使った堆肥などを研究している姿勢が、極太のアスパラガスの収穫につながっているのだと実感しました。(1年男子)
・アスパラガスを収穫するには、28㎝以上でなければならず、専用のハサミで長さを確認してから切りました。鰺ヶ沢町はアスパラガスの生産量が青森県1位であることを初めて知り、収穫したばかりのアスパラガスは甘くてとても美味しく感動しました。(1年女子)

1学年「総合的な探究の時間」鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ 漁業体験 令和6年5月14日

 鰺ヶ沢町の基幹産業である漁業について、鰺ヶ沢町漁業協同組合様にインタビュー調査を行い、漁業の現状と課題を知り、その後、1学年生徒全員(28名)で釣りを体験しました。ほぼ半数の生徒が釣りは初めてでしたが、鰺ヶ沢漁業協同組合の皆様が釣竿の組み立て方や餌の入れ方などを指導して下さいました。1時間程度、釣りをしましたが、この日は、誰一人として、一匹も釣ることができませんでした。(このような日もあるのが釣りなのでしょう???)
「今度は休日を利用して自分で釣りに行きます!」と生徒は悔しいながらも、釣りに興味を持ったようです。
【生徒の感想】
・漁業は高齢化と後継者不足が課題であることを知り、鰺ヶ沢町の産業を守るためにも後継者の育成の工夫が必要だと実感しました。今後は課題解決策として何ができるのかを考えていきたいと思います。(1年男子)
・釣り竿の組み立て方や、餌の入れ方などを漁協の方に教わりながら、初めて釣りをすることができました。残念ながら魚は一匹も釣れませんでしたが「いつ釣れるかな?」というワクワク感が楽しかったです。(1年女子)

 

鮮魚(鰺・メバル・鯛・ヒラメ etc・・)調理体験

 午前の釣り体験では生徒は1匹も釣れませんでしたが、鰺ヶ沢町漁業協同組合様からアジやメバル,鯛、ヒラメなどの鮮魚をいただき、生徒全員で3枚におろす体験をしました。魚のさばき方を鰺ヶ沢町漁業協同組合の蝦名様、生駒様、松山様に教えていただきながら、生徒は見よう見まねで挑戦しました。魚を3枚におろしたことがない生徒ばかりで最初は大変苦戦していましたが、調理した魚をムニエル、煮付け、フライなど、生徒が食べたい調理方法で料理し試食しました。普段、魚をあまり食べない生徒も「自分達で作った料理はどれも美味しかった」と大絶賛していました。

1学年「総合的な探究の時間」鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ オリエンテーション 令和6年4月11日・16日・23日

 鰺ヶ沢高校に入学してまだ4日。今年度の新入生28名が挑戦する“あおもり創造学”「鰺ヶ沢みらい探究」のオリエンテーションを行いました。出身市町村ごとのグループに分かれて、自分が住んでいる地域の良い所、悪い所をあげ、整理して発表しました。それぞれの地域の良い所を維持していくためには、人口減少を食い止めることが大切だという意見が出されました。

  

  自分たちが住んでいる市町村の人口の推移から、2050年、現在の高校1年生が42歳になった頃の人口割合を分析しました。超高齢化社会の到来により、働き盛りの生産年齢者が支えなければならない高齢者が増える現実を実感し、誰かが地域の課題を解決するだろうではなく、「自分たちの地域は自分たちが守っていかなければならない」と考えるようになりました。今後、生徒は鰺ヶ沢町の基幹産業から興味関心のある分野の課題解決に向けて調査を進めていくことになります。

  

 

令和6年度 あおもり創造学【目標・実施内容・方法】

令和6年度 あおもり創造学「総合的な探究の時間」
「鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ・Ⅱ」 
~鰺高生プロデュース 鰺ヶ沢町の課題解決への挑戦~
【目標】
 鰺ケ沢町の発展的な地域づくりのために、生徒自らが、地域資源の魅力や課題について体験活動を通じて発見し、魅力的な地域資源を継承するための課題を解決しようと挑戦する生徒を育成する。

 

鰺ヶ沢みらい探究Ⅰ 第1学年
【実施内容・方法】
①地域探究・・鰺ヶ沢町の魅力や地域課題を、体験活動を通して発見する。 
 あじがさわテキスト・観光ガイドブック・鰺ヶ沢町総合計画、鰺ヶ沢町人口ビジョンのデータを活用したり、町役場職員の講義や鰺ヶ沢町の基幹産業(第一次産業・観光産業)の体験活動を通して、生徒自ら、町の魅力や課題を発見できるようにする。
②課題設定・・地域課題解決のための研究課題を設定する。  
 鰺ケ沢町に関する各種データや体験活動を通して感じた鰺ケ沢町の課題から、生徒一人ひとりが研究課題を設定する。
③情報収集・・現状把握のために取材等の情報収集を行い、知識を深める。       
 設定した研究課題に関する、現状を把握するために、関係機関にインタビュー調査を行うとともに、類似した課題を抱えている他自治体の取組を情報収集する。
④整理分析・・情報収集した内容を整理・分析し、課題解決策を考案する。        
 情報収集した内容を、整理・分析し、鰺ヶ沢町の課題解決策を探る。
⑤まとめ表現・鰺ヶ沢町の課題解決に向けた方策等をまとめ、関係機関に提案する。   
 鰺ヶ沢町の課題解決に向けて考案した方策を、発表用スライドにまとめ、鰺ヶ沢町役場や民間企業等の関係機関に向けて提案し、次年度の検証に向けたアドバイスをいただく。
⑥振り返り・・提案した課題解決策を次年度検証するための手立てを考える。
 提案した内容を次年度検証するための手立てを具体的に考える。
⑦情報発信・・学校ホームページ等で情報を発信する。
 
 鰺ヶ沢みらい探究Ⅱ 第2学年
【実施内容・方法】
①地域産業振興に向けてⅠ・・1学年で提案した課題解決策の改善を図る。
 1学年で提案した課題解決策について情報収集をしながら改善を図る。
②地域産業振興に向けてⅡ・・課題解決策が実現可能か、事業所に質問する    
              内容をまとめ関係機関に提案する。
 1学年で提案した課題解決策について情報収集をしながら改善を図る。
③地域産業振興に向けた実践・・インターンシップで、課題解決に向けた実
               践を行う。 
 関係機関と連携したインターンシップを通して、課題解決に向けた実践を行うとともに、生徒の職業観を育成する。
④地域産業振興に向けた検証・・インターンシップで実践した課題解決策が  
               実現可能か否かを検証する。
⑤情報収集、整理・分析・・・・課題解決に向け、実践、調査した事柄をも
               とに鰺ヶ沢町の課題に対する実現可能な解
               決策を考える。
 インターンシップで実践した内容や新たな課題に関する情報を収集し、整理・分析をする。
⑥まとめ発表・・・・・・・・・インターンシップで実践した内容や新たな
               課題に対する方策をまとめ、関係機関に提
               案する。
 インターンシップで実践した内容や新たな課題に関する解決案をまとめ、関係機関に提案する。
⑦振り返り・・・・・・・・・・・提案した課題解決策の改善をし、次年度
                の課題設定につなげる。
 提案した課題解決策の改善をし、次年度の課題設定につなげ、1年間を振り返える。
⑧情報発信・・・・・・・・・・学校ホームページ等で情報を発信する。