あおもり創造学

令和5年度 あおもり創造学

鰺ヶ沢町の課題解決に向けた方策等をまとめ、発表する。

 

校内発表会の様子

  鰺ヶ沢町 未来への提案プレゼンテーション

 

〇鰺ヶ沢町の現状を知るために、フィールドワークを通して実際に見てもらい、若者の目線で様々な提案を考えて下さったことを嬉しく思います。町の将来を担う若者である鰺ヶ沢高校の皆さんが、これから実際に行動し提案を実現していくことを楽しみにしています。地域一体となってサポートしていきたいと思っています。

(鰺ヶ沢町役場職員)

〇少ない人数で、町の活性化のために畜産業に目を向けてくれたことに感謝します。今後も畜産業に興味を持って頂き一緒に課題解決に向けて考えていきたいものです。

(牧場経営者)

【生徒の意識の変容】

探究学習前は郷土に興味を持っていた生徒は50%であったが、探究学習後は、93%に増加した。地元に住んでいても知らなかったことに気づいた結果ではないかと考える。

「総合的な探究の時間」(あおもり創造学)での学びを通して、生徒全員が「地域課題への理解が深まった」と肯定的な回答をし、「地域課題解決など地域に貢献したいという気持ち高まった」と約93%の生徒が答えていることから、社会に貢献したいと思う意識が芽生え始めていると推測する。

【生徒の感想(3名)】

〇私は以前から興味があった酪農業に関するインタビュー調査を地元の牧場経営者にした所、後継者不足が課題であることがわかり、「酪農業の後継者不足」について課題を設定しました。その解決策を具体的に考えるのはとても難しく、1回目の校内発表では課題と現状を提示して終わってしまいました。発表後、「もっと具体的な解決案を示せばもっと興味を持ってもらえるのではないか。」と生徒や先生方からフィードバックをいただき、そこから私なりに考えた具体的な解決策を考案しました。なかなかアイディアが思いつかず苦労しましたが、高校生の私だったら行ってみたいと思うカフェメニューを考案し関係機関へプレゼンテーションしたところ、「実際に一緒にやってみましょう。」とのご意見をいただき、次年度のインターンシップで検証することになりました。妥協せず熱意をもって取り組めばそれを受け入れて下さる大人がいることを知り、来年度も課題解決に向けて積極的に取り組みたいと思いました。1年間の「あおもり創造学」の授業を通して、「考え抜く力」を身に付けることができたと思っています。

(1年 女子)

〇私はこれまで人前で自分の考えを発表したりすることはありませんでした。私は鰺ヶ沢町在住で町が賑やかになればよいという願いや思いはあっても課題を解決するために何ができるか等を真剣に考えたことがありませんでした。「あおもり創造学」の授業を通して、私が興味関心を持った「家畜の餌代の高騰について」情報収集をし知識を得たことで、いつの間にか課題解決に向けて具体的な対策を考えて地域に貢献したいと思っている自分がいました。課題解決は大人だけが考えるのではなくそこに住んでいる若者も含めた住民が、興味がある分野で働きがいがある鰺ヶ沢町・誇りに思える鰺ヶ沢町にするために何ができるかを考えることで、鰺ヶ沢町の未来をイメージすることができまし た。

(1年 女子)

〇私は釣りが好きでよく釣りにいきます。近年、鯵ヶ沢町のハタハタの漁獲量が激減していることを知り、漁業に関する課題についてもっと知りたいと思いました。鯵ヶ沢町漁業協同組合の方に、漁獲量や組合員や漁船数などについてインタビュー調査をしたところ、漁師は世襲制であることや漁獲高は天候に左右されやすく収入が安定していないことを知りました。そこで「若者も新規参入でき所得向上が期待できる鯵ヶ沢町の漁業を目指して」のテーマで「漁業の後継者の発掘と育成」と「漁業者の所得向上」に関する解決策を考え関係機関に提案しました。「漁業ボランティアは漁師も喜ぶと思う。是非、やってみてほしい。」「鯵ヶ沢まるごと丼は良いアイディア鯵ヶ沢町への集客につながるかもしれない。」などの好意的なフィードバックをいただきました。これらのアイディアが実現可能かどうか検証していないので次年度は、「あおもり創造学」の中でインターンシップに行き、体験を通して漁業をもっと深く知り、課題解決に向けて何ができるかを継続して考えていきたいと思っています。

(1年 男子)