あおもり創造学

鰺ヶ沢みらい探究 「鰺ヶ沢町魅力発見バスツアー」

 生徒が興味・関心を抱き、実際に訪問して現状をもっと深く知りたいと思った鰺ヶ沢町内にある7つの事業所を訪れ、施設見学やインタビュー調査を実施し、その魅力を発見しました。

① 長谷川自然牧場 代表取締役 長谷川 洋子 氏

  

  

【生徒の感想】
・野菜や食パンなど人間が食べられる素材を独自に配合したエサを与えることや、衛生的な豚舎で豚を育てることで安全でおいしい豚肉が生産されることを初めて知りました。
・豚を飼育する日数を長くしたり、廃棄される食品を使った自家製の餌で育てることがブランドにつながっていることを知ることができました。


・塩胡椒だけで炒めた豚肉は柔らかく甘みがあり美味しくいただきましたが、豚舎で見た豚が美味しい豚肉になっていることにとても複雑な気持ちになり、命の尊さを改めて感じました。
・動物を大切に育てているから豚や鶏に付加価値がついていくのだと思い、動物への愛情が感じられました。
・長谷川自然牧場の豚肉は、超有名なホテルやレストランで提供されていることを知り驚きました。
・一流の豚を生産している長谷川自然牧場さんを自慢し、もっとアピールしたいと思いました。
・お土産で頂いた豚肉や卵を家族と調理していただきました。いつもスーパーで購入している豚肉や卵より格段に美味しく、長谷川自然牧場さんの話題で夕飯は盛り上がりました。より多くの人に美味しさを伝えていくための方策を考えたいと思います。

 

② ABITANiAジャージーファーム 代表取締役 安原 栄蔵 氏

  

  

【生徒の感想】
・予想していた以上の大きい牛が50頭近く飼育されていて驚きました。
・想像を超える餌の量が必要であることに驚くとともに、餌代が高騰していることを知り、ウクライナ問題が身近な所に影響を及ぼしていることを初めて知りました。
・牛が病気にならないよう、衛生管理を徹底していることやフリーストール牛舎という飼い方をしていることを知り、酪農の奥深さに興味を持ちました。
・ジャージー牛の牛乳やソフトクリームを試食して、普段飲んだり食べたりしている味と全く違い、濃厚でありながら、後味がすっきりしていることに感動しました。
・エサ代の高騰が牧場の経営を圧迫していることが課題だと話されており、鰺ヶ沢町内で餌となる牧草などを栽培することはできないかと考えさせられました。
・あえて搾乳量の少ないジャージー牛を大切に飼育している安原社長の生き方に共感し、以前より畜産業に興味を持ちました。


③ 鰺ヶ沢町観光協会 事務局長 園村 義法 氏

    

【生徒の感想】
・“海の駅わんど”には相撲館が隣接しており、観光だけでなく、鰺ヶ沢町の交流の場や町のPRに貢献していることを初めて知りました。
・6月にオープンする新店舗がどのようなタイプのお店か楽しみです。相撲館があるので、舞の海が好きなちゃんこ鍋を提供してもよいのではないかと思いました。
・農産物や土産品は他の道の駅同様に購入できますが、長谷川自然牧場の豚肉やハンバーグが食べれる場所があれば、鰺ヶ沢町でしか味わえ店舗として注目されるのではないかと思いました。
・県内外の観光客をはじめ外国人観光客にも注目されるようなハンバーガーなどの商品があればもっと訪問者が増えるのではないかと思いました。


④ マルゴトジュース 店主 後藤 誌雅子 氏

  

【生徒の感想】
・店主の後藤様が「産直に勤務していた当時、余ったフルーツでジュースを作りたいと思ったが実現できなかった。そこで、自分でその店を作ろうと起業した」という経緯を伺い、私も起業に興味を持ちました。
・実際に、イチゴとレモンのジュースを飲んでみたら、フレッシュでとても美味しかったので、もっと多くの人に広めたいと思いました。また、そのために何ができるか考えたいと思いました。
・夏になると鰺ヶ沢町の特産物であるメロンやスイカを使ったジュースを販売するそうなので、また飲んでみたいと思いました。

 

⑤ 銘菓の店山ざき 店主 山﨑  康裕 氏

 

【生徒の感想】
・わずか5名の従業員であれほど多くの種類のお菓子を作っていることに驚きました。
・ケーキ・ド・大福が誕生した秘話を伺い、アイディアを形にすることの難しさやチャレンジすることの大切さを実感しました。
・ケーキ・ド・大福以外にも甚句餅などおいしいお菓子があるので、もっとたくさんの人に知ってもらえる方法を考えたいと思いました。
・鰺ヶ沢町には以前、菓子店が30軒もあったと聞いて愕然とした。鰺ヶ沢町ではスイーツフェスも行われているので、お菓子で鰺ヶ沢町を盛り上げたいと思いました。


⑥ 鰺ヶ沢町イトウ・アユ養殖施設 
   鰺ヶ沢町農林水産課 水産班 班長 加藤 信行 氏

  

  

【生徒の感想】
・養殖されている金アユやイトウの稚魚の数が多くて驚きました。金アユ・イトウへの給餌体験が楽しかったです。
・イトウは冷たい水でしか生育できないため水の温度管理が重要で、沢水を提供できる鰺ヶ沢町が適していること初めて知りました。
・アユを出荷する際は、素早く作業をしないと死んでしまうことを知り、創造以上にデリケートな魚であることを知りました。
・イトウは本来、白身魚ですが、エビや魚を粉末にした配合飼料を与えることで、サーモンのような色になることを知り驚きました。ブランド化をもっと進めたらよいと思いました。
・イトウは、日本国内では、鰺ヶ沢町の養殖施設と北海道でしか獲れない幻の魚であることを初めて知り、絶対に絶滅させてはならないと実感しました。
・幻の魚であるイトウや金アユを食べてみたいですが、食べられる飲食店が知られていないので、マップなどを作成しもっとアピールした方が良いと思いました。


⑦ いかやの由利 店主 佐藤ひろみ 氏

  

【生徒の感想】
・私は鰺ヶ沢町在住ですが、販売している「焼きいか」はスルメイカを使っていることや、干す時間帯は午前であることを全く知らずにこれまで食べていました。販売価格が高騰している焼きいかですが、その美味しさをもっと多くの方に知ってもらうための対策を考えたいです。
・近年のイカの価格の高騰により、販売価格も上昇していることを聞き、なぜ、イカが獲れなくなったのか調べてみたいと思いました。
・「焼きいか」を食べてみて、やはり炭で焼いた焼きたてのイカは美味しいと思いました。
・「焼きいか」の価格の上昇には驚きました。以前は現在の価格の半値以下でした。「焼きいか」は高級品になってしまい、高校生の私が購入することは厳しいです。もっとイカが獲れるようになり、老若男女が問わず買いやすい値段になってほしいと思いました。